その昔、丹波に『山之神湯』と呼ばれた
いで湯がありました。その風情や効能は、丹波志にも
「国領長谷に霊泉あり諸病効験あらたか」と記され、
大正時代の初め頃までは近在の人々の湯治場でした。
大正4年に温泉場を新築し、大正11年、
国立衛生試験所でその成分を分析したところ、
多量のラドンと鉄分を含んだ炭酸泉と判明。
貧血、消化器・呼吸器の諸病や、神経痛、
リウマチによいとわかると、湯治客がぞくぞく集まり、
旅館も十数軒を数えるほどのにぎわいを見せたのです。
国領温泉 助七は、そんな名残をいまに伝える宿。
古くからの風情に思いを馳せ、
心ゆくまでおくつろぎください。